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2008年03月09日(日) 12時42分

シー・シェパードを非難 IWC会合が声明東京新聞

 【ロンドン9日共同】捕鯨推進派、反対派の相互の信頼回復を探るためロンドンで開かれていた国際捕鯨委員会(IWC)の「将来に関する中間会合」は8日、日本の調査捕鯨船に薬品入りの瓶を投げる危険行為をした米環境保護団体シー・シェパードを非難する声明を出して閉幕した。

 声明は「人命と財産に危険を及ぼすすべての活動は受け入れられない」と強調、危険な行動を中止するよう求めている。水産庁関係者によると、日本が会合初日の6日に議題とするよう要請、案文を起草して各国の合意を得た。

 IWCは過去に危険行為があった際も同様の声明を出しているが、個別の団体を名指ししたものは初めてという。

 会合では、推進派、反対派の対立が深まるばかりで正常な議論が進まないIWCの現状を踏まえ、議事運営面で今後改善できる点があるかどうかを中心に意見交換。改善案のとりまとめをホガーズ議長(米国)に一任し、6月にチリで開かれる総会で協議することで一致した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008030901000233.html