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2008年03月09日(日) 19時28分

<冤罪被害>殺人放火無罪判決の被告ら、東京・銀座で訴え毎日新聞

 北九州市の殺人放火事件で5日に福岡地裁小倉支部から無罪判決を受けた片岸みつ子被告(60)が9日、東京・銀座で行われた冤罪(えんざい)についてのイベントに参加し、「私たち家族をこれ以上苦しめず、安心させてほしい」と訴えた。10日にも鳩山邦夫法相に面会を求め、検察側の控訴断念を求める嘆願書を提出するという。

 イベントは、三重県の名張毒ぶどう酒事件で死刑が確定し、第7次再審請求中の奥西勝死刑囚(82)の支援者らが開催した。

 片岸さんは街頭で「私は母と(殺害された)兄と3人で仲良く暮らしてきた。無罪はもらったが、控訴期限まではつらい。警察、検察は兄を殺した真犯人を見つけてほしい」と話した。長男の和彦さん(33)もマイクを握り「(被害者の口座から)引き出した預金も家族のためにと(母に)託されたもの。事件はひどいでっち上げだ」と語った。

 イベントには、12人全員の無罪が確定した鹿児島県議選買収事件で「踏み字」を強要された川畑幸夫さん(62)も参加し、「自分の身を守るには捜査の全面的な可視化(録音・録画)しかない」と訴えた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080309-00000051-mai-soci