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2008年03月07日(金) 21時00分

三浦容疑者の弁護人、88年の逮捕状破棄求め提訴へ読売新聞

 【サイパン=山下昌一、ロサンゼルス=飯田達人】1981年11月のロス疑惑「一美さん銃撃事件」を巡り、元輸入雑貨会社社長、三浦和義容疑者(60)(日本で無罪確定)が米自治領北マリアナのサイパン島で逮捕された事件で、弁護人ブルース・バーライン氏らが7日、現地で記者会見し、ロサンゼルス市警が88年に取得した殺人・共謀罪の逮捕状の破棄を求める訴えを、カリフォルニア州の裁判所に起こすことを明らかにした。

 この裁判では、同州で著名人の弁護をいくつも手掛けてきたマーク・ゲラゴス弁護士(50)が担当するという。

 ゲラゴス弁護士には、サイパンの弁護団から申し入れた。クリントン前大統領の「ホワイトウォーター疑惑」で、大統領夫妻の元共同事業者を弁護し、有利な判決を引き出したのをはじめ、歌手マイケル・ジャクソンさんに無罪評決が出た少年虐待事件(評決前に解任)、女優ウィノナ・ライダーさんの万引き事件を担当した。

 弁護団は、判決が確定した事件の刑事責任を再び追及することを禁じる「一事不再理」を主張、移送手続きの取り消しを求めるとしており、7日(日本時間8日)に訴状を提出する。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080225-1331217/news/20080307-OYT1T00554.htm