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2008年03月07日(金) 19時39分

<リフォーム詐欺>「サムニン」トップに懲役8年 東京地裁毎日新聞

 サムニングループによるリフォーム詐欺事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)などに問われたグループトップの小川隆司被告(40)に対し、東京地裁は7日、懲役8年(求刑・懲役12年)を言い渡した。井口修裁判長は「震災に対する不安感などにつけ込み、判断能力の十分でない高齢者をも標的とした卑劣な犯行だ」と非難した。ほかの幹部2人も実刑とした。

 小川被告はグループの親会社「エム・エイチ・エス」(東京都中央区)の社長を務めていた。弁護側は「実行者の従業員らと共謀していない」と無罪を主張したが、判決は「会社活動としてリフォーム詐欺を組織的に行っており、犯行を主導した被告は最も重い責任を負う」と指摘。「起訴された事件は、長期間にわたる大規模な犯行の一部であり、悪質だ」と述べた。

 判決によると、小川被告らは01〜04年、埼玉県越谷市の男性(当時73歳)らに「すぐに工事しないと大変なことになりますよ」などとうそをついて、リフォーム代金計約650万円をだまし取った。【銭場裕司】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080307-00000098-mai-soci