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2008年03月07日(金) 20時14分

調査捕鯨船にまた薬入り瓶 環境保護団体、警告弾で応酬中国新聞

 海上保安庁に七日入った連絡によると、南極海を航行中の調査捕鯨船団の母船「日新丸」が同日、米環境保護団体シー・シェパードの抗議船から薬品入りの瓶などを投げ込まれた。けが人はなかった。

 シー・シェパードは三日にも薬品入りの瓶などを投げ付け、日新丸の乗組員ら三人がけがをした。

 海上保安庁によると、抗議船は七日午後零時三十五分ごろ(日本時間)、薬品入りの瓶や白い粉の入った袋を投げ込む妨害活動を始めた。薬品は異臭を放つ化学物質「酪酸(らくさん)」とみられる。

 シー・シェパードは散発的に妨害を続けたため、同乗する海保の保安官が抗議船に対し、爆発音を出す「警告弾」を七発投げたという。

 シー・シェパード側は「船長が胸に衝撃を感じ、防弾チョッキを調べたところ、弾が見つかった」と主張しているが、海保は「警告弾は威嚇のため上空へ投てきし、空中で破裂するため、人に命中することはあり得ない」と説明している。

 海保は三日の事件などで、「公海上で活動する乗組員に不当な危害を与えた」として、威力業務妨害などの疑いで捜査をしている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200803070302.html