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2008年03月07日(金) 13時08分

「2ちゃんねる」に殺害予告の12歳を通告 福岡県警朝日新聞

 インターネット掲示板「2ちゃんねる」で福岡県内の小学生の殺害予告ともとれる書き込みが見つかった事件で、県警は7日、福岡市内の小学6年の男児(12)を軽犯罪法違反(業務妨害)の非行事実で、児童相談所にあたる「市こども総合相談センター」に通告した。インターネット掲示板に悪質な書き込みがされる事件は2月以降、千葉、埼玉県などでも起きており、男児は「千葉県の事件をニュースで見て自分も注目を浴びたいと思った。冗談ではすまされないことがあると分かりました」と話しているという。

 調べでは、男児は1日正午すぎ、自宅にある自分のパソコンから、2ちゃんねるに「3月3日(月)15時に福岡県内の小学生を殺してみる」というスレッド(テーマ別掲示板)を作成。「とりあえず殺すのは本当なんだ」「警察に通報しても意味ないよ」などと書き込み、福岡県内の小学校に集団下校を実施させるなどして業務を妨害したとされる。

 インターネット掲示板への悪質な書き込みをめぐっては、千葉県警が2月、「千葉の女子小学生を殺す」と書き込んだとして20代の無職の男を脅迫容疑で逮捕した。男児はこの事件に触発されて書き込んだとみられる。

 また、男児が「犯行予告時刻」とした3日午後3時ごろには、別の男の子の声で「明日の12時に小学生を殺します」と110番通報があるなど、模倣犯とみられる事件も起きている。

 インターネット犯罪に詳しい園田寿・甲南大法科大学院教授(刑法)は「こうした犯罪は、いたずら目的の模倣犯が続きやすい。男児は軽い気持ちで書いたのだろうが、どれほど多くの人が閲覧して、どんな騒ぎになるのか想像する力がなかった。損害賠償請求の対象にもなりうる行為で、保護者や学校は適切な情報教育を子どもにする必要がある」と話している。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0307/SEB200803070001.html