記事登録
2008年03月07日(金) 15時01分

<学校裏サイト>いじめ防ぐ「対処法」4月開講毎日新聞

 インターネットでのいじめに対応できる教師を育てよう−−。いじめ相談などに取り組む「全国webカウンセリング協議会」(東京都中央区)は、中傷が飛び交うなど問題化している掲示板「学校裏サイト」の見つけ方や、書き込みの削除法など実践的な対処法を指導する教員向け講座を4月から始める。教員の知識不足で知らないうちに子供が追い込まれることも少なくなく、深刻化するいじめの防止を目指す。【山本紀子】

 学校裏サイトは学校が公式に作るサイトとは別に、生徒が情報交換のため設置した非公式の掲示板。「死ね」「うざい」など中傷する言葉が書き込まれたり、生徒らの画像が流出するなど、いじめの温床になっている。

 また、友達の名前をかたってプロフィルサイト上で売春相手を求める「なりすまし」も横行、電話番号や実名も公開され、嫌がらせの電話に悩む子供もいる。しかし、サイトには校名がないため検索が難しく、教員が実態を調べようとしても困難なことが多い。

 協議会は、いじめに関する相談を年間3000件以上受けており、講座ではそうした事例をもとに考案した裏サイトの探し方を教える。「掲示板管理人にサイトのアドレスを示せば対応が早い」など、削除方法の具体策も解説する。

 掲示板でのやりとりには隠語も多い。例えば売春相手を求める際に使われる「WU吉で」は「2枚の福沢諭吉」(2万円)を意味する。講座ではこうした隠語についても教える。約3時間の講座の最後には、いじめへの対処法を問う課題が出される。的確な回答が書ければ「ネットいじめ対応アドバイザー資格認定」が与えられる。

 4月は2回、5月以降は月2〜4回の講座を予定。定員は各回25人。受講料はテキスト代や受験料などを含め計1万円。ネットの実態は年々変わるため、認定者には最新情報が提供され、1年後に課題を再提出すれば、更新料5000円で資格が更新される。遠隔地の教員は自習してリポートを提出する。

 協議会の安川雅史理事長は「学校の先生は簡単に他人のサイトを作れるネットの実態に疎い。『援助交際してるだろう』と被害生徒を逆に追い詰めることもあり、最新の情報を知ってほしい」と語る。申し込みは協議会(03・3535・0511)へ。

【関連】 10代に人気出そう?「ミッキー携帯」がお披露目
【関連記事】 KDDI:auの新ラインナップ10機種を発表
【関連記事】 ソフトバンクモバイル:春商戦向け15機種を発売 株ケータイ、漆塗りも
【関連記事】 ソフトバンク:ティファニーと提携、1000万円超す携帯発売へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080307-00000059-mai-soci