記事登録
2008年03月07日(金) 11時39分

日本の外貨準備高、初の1兆ドル突破…中国に次ぎ世界2位読売新聞

 財務省が7日発表した2月末の外貨準備高は1兆79億8100万ドル(約105兆円)に達し、世界では中国に次いで2番目に1兆ドルを突破した。

 米国の株価低迷で投資資金が債券市場などに流れ、日本が保有する米国債の評価額が膨らんだことなどが要因だ。外貨準備が1兆ドルを超えたことで、適正な規模や運用などを巡る論議が活発化しそうだ。

 日本の外貨準備高は、2003年〜04年に行った大規模な円売り・ドル買いの市場介入で膨らみ、その後も運用益が積み増されてきた。全体の9割程度は米国債などのドル資産とみられる。

 ただ、円売り・ドル買い介入では、政府は政府短期証券を発行し、介入に必要な円資金を金融機関から調達してきた。政府短期証券の残高が膨らめば、資産と負債の「国のバランスシート」を保つため、政府はさらに政府短期証券を発行しなければならない構造上の問題を抱えている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080307-00000020-yom-bus_all