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2008年03月05日(水) 23時32分

<岩国米海兵隊>日本女性への集団レイプで4人が軍法会議に毎日新聞

 広島市で昨年10月、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属の海兵隊員4人(20〜39歳)が日本人女性(20)に性的暴行をしたとされる事件で、米軍準機関紙「スターズ・アンド・ストライプス」(6日付)は、4人が集団レイプ罪で軍法会議にかけられることが決まったと報じた。毎日新聞の取材に対し、岩国基地は「文書で回答する」としているが、5日夜までに回答はない。日本側が不起訴にした事件が米側の軍法会議で審理される異例の事態となりそうだ。

 同紙によると、4人の上官が3日、軍法会議招集を最終決定したという。日程は未定。

 軍法会議は統一軍事裁判法に基づいて招集される。

 この事件では、軍法会議にかけるかどうかを判断するために開かれる予備審問が岩国基地で2月14、15日にあった。女性は「最初は米兵1人と合意の上だったが、3人が加わって4人に集団暴行を受けた。さらに財布から現金約1万2400円を取られた」と証言。米兵は1人が否認し、残り3人は認否を留保したとされる。4人はそれぞれ窃盗や虚偽の供述など複数の罪にも問われている。

 検察側は軍法会議招集を請求。弁護側は「集団レイプは女性の捏造」などとして棄却を求めていた。

 事件は、昨年10月14日未明、広島市中区の駐車場に止めた車内で米兵4人に集団強姦(ごうかん)されたとして、女性が広島県警に告訴。4人の身柄を岩国基地が拘束したが、広島地検は4人を不起訴処分にした。【朴鐘珠】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080305-00000161-mai-soci