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2008年03月05日(水) 00時00分

元社長や元暴力団幹部を告発、ICF事件で証取委朝日新聞

 IT関連会社アイ・シー・エフ(ICF)の不正な企業買収事件で、証券取引等監視委員会は5日、元同社長の佐藤克(かつみ)(32)とパチンコ情報提供会社「梁山泊(りょうざんぱく)」グループの実質経営者で元暴力団幹部の豊臣春国(57)ら4容疑者=いずれも証券取引法違反(偽計)容疑で大阪府警が逮捕=と法人としてのICF(現・オーベン)を同容疑で大阪地検に告発した。

 監視委などの調べでは、4容疑者は共謀し、ICFが広告会社「大阪第一企画」の株式交換による買収方針を04年12月に発表した際、見せかけの増資や実体のない取引に基づき、同社の価値を8億円相当と過大に評価する虚偽の情報を公表したとされる。

 大阪第一企画は豊臣容疑者が実質的に支配し、実際は債務超過だった。この買収は、ICFとの取引で損失が出たとして利益提供を求めてきた豊臣容疑者に、佐藤容疑者が時価8億円相当の自社株を譲渡するためだったという。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200803050085.html