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2008年03月04日(火) 00時23分

橋下知事は想定内?大阪市の裏金さらに511万円産経新聞

 大阪市の裏金問題で、市は3日、新たに12部署で、不適正な「プール金」や業者への「預け金」計511万円分が見つかったと発表した。平成12年に預け金が問題化した市教育委員会関係でも、学校などで裏金や預け金が新たに判明。市のプール金、預け金は、61部署で残金計4984万円。帳簿などから判明している過去の繰入を含めると、総額は2億4520万円にのぼった。

 市法務監察室では、2月末の締め切りでこれ以上、不適正な資金はないとする内容の誓約書を、全所属長を含む50局長に提出させた。3月10日に最終報告を行う方針だが、市法務監察室は「これ以上、残額が増えることはあってはならないと考えている」としている。

 新たに不適切なプール金が見つかったのは、市教委市民学習振興担当160万円、第2工芸高校30万円、新東三国小学校5万円、榎本小学校10万円の計205万円。市教委は、当初調査の締め切り期限前日の2月21日に、残金があることだけは報告していたが、詳細をまとめるのに時間がかかったという。また健康福祉局保険年金課、日之出青少年会館でも過去にプール金があったと報告された。

 業者への預け金は、新たに4区と2校の8部署で計306万円分残っていた。平成12年に市教委で12億円もの預け金があったこと発覚し、問題になっているが、大道南小学校で画用紙代などを事務用品業者に水増し請求させるなどとして4万円の預け金が残っていた。また、浪速区では総務担当など4部署で印刷業者などに計216万円分を預けていた。

 また、こども青少年局、東部市場、危機監理室のほか3局、4区が過去に同様の預け金があったと報告。しかし、市民局の消費者センターや雇用・勤労施策担当などでは、19年度まで預け金があったとしながら、詳細が報告されていないなど、不透明なものもあった。

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