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2008年03月04日(火) 08時00分

大きな胸が無罪証明 東京高裁「ドア蹴破り侵入」 目撃証言、実験で否定産経新聞

 知人男性が住むマンションの玄関ドアを蹴(け)って壊したとして器物損壊の罪に問われたタレント、小桜セレナ被告(38)の控訴審判決公判が3日、東京高裁で開かれた。原田国男裁判長は、懲役1年2月、執行猶予3年の1審判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 原田裁判長は、木製ドアの中央にある格子部分に開いた穴が縦約72センチ、横約24センチだったとしたうえで、「被告は胸囲101センチ、胸板29センチで穴をくぐり抜けられない」と判断。「蹴破られたドアの穴から被告が入ってきた」という目撃証言の信用性を否定した。

 小桜さんは「ドアを壊したのは男性」として、無罪を主張していたが、1審東京地裁は住民の証言や「男性警察官は穴を通り抜けられた」とする警察の実験結果などから有罪とした。

 控訴審では、1審で却下された模型を使った再現実験を実施したが、うまくくぐり抜けられなかった。さらに、くぐり抜けられたという警察官の胸板が21センチしかなかったことも判明した。

 小桜さんは通販番組などに出演、胸の大きさがネット上で話題になったこともある。小桜さんは判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、「正義が通ってよかった。今回に関しては胸が大きくてよかった」と話した。

 鈴木和宏・東京高検次席検事の話「判決文を検討し、適切に対処したい」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080304-00000071-san-soci