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2008年03月04日(火) 10時16分

逆転無罪 器物損壊罪に問われた女性タレント 東京高裁毎日新聞

 知人男性のマンションの木製玄関ドアをけ破ったとして、器物損壊罪に問われたタレント、小桜セレナ被告(38)の控訴審で、東京高裁は3日、1審の有罪判決を破棄し、無罪を言い渡した。男性や目撃住人は「ドアを壊し、開いた穴から中に入ってきた」と証言したが、原田国男裁判長は胸がつかえて通れなかった再現実験を踏まえ、証言の信用性を否定した。 

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 問題となったドアの穴は長方形で長さ72センチ、幅22センチだが、小桜さんは胸囲101センチ、胸の厚さが29センチ。高裁は模型による再現実験を実施した上で「くぐり抜けることは困難」と指摘。着ていた服に傷がなく両足の裏に打撲がないことも挙げ「男性らの証言には相当の疑問点がある」と結論付けた。

 小桜さんは06年11月、男性宅で別の女性と口論になって外に出され、ドア中央の通気口下部を素足で数回けって壊したとして起訴された。東京地裁は07年7月、男性らの証言に信用性を認め、懲役1年2月、執行猶予3年を言い渡していた。

 判決後に会見した小桜さんは「起訴で仕事もなくなったが、正義が通った。太っているのを気にしていたが、今回は良かった」と笑顔で語った。小桜さんは通販番組への出演で話題になり、グラビアやドラマなどで活動していた。【北村和巳】

 鈴木和宏・東京高検次席検事の話 判決文を検討し適切に対処したい。

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