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2008年03月04日(火) 20時01分

スルガ社が42億提供=光誉側収入10億円超か−地上げ弁護士法違反事件・警視庁時事通信

 東京都心にあるオフィスビルの立ち退き交渉をめぐる弁護士法違反事件で、ビル所有者のスルガコーポレーション(横浜市)が光誉実業(大阪市)側に提供した「地上げ資金」は約42億円に上ることが4日、警視庁組織犯罪対策4課などの調べで分かった。
 同課は10〜20億円が光誉実業側の収入となり、一部が同社社長朝治博容疑者(59)と交流を持つとされる指定暴力団山口組系暴力団に流れた疑いがあるとみて追及する。同課は大阪市東住吉区田辺、会社役員趙浩一容疑者(43)ら2人を新たに逮捕。これで逮捕者は計12人になった。うち11人は光誉実業関係者。
 いずれも交渉の事実は認めたが、朝治容疑者は「法に触れるとは思わなかった」と供述している。
 調べによると、朝治容疑者らはスルガ社からの依頼を受け、秀和紀尾井町TBRビル(千代田区)の所有者になったように偽装。2005年10月中旬から06年6月中旬の間、弁護士資格がないのに、入居者約20人と立ち退き交渉をした疑い。 

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