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2008年03月03日(月) 18時36分

「胸が大きくてくぐれない」 タレントに逆転無罪判決朝日新聞

 「ドアをけ破り、開いた穴から入ってきた」という目撃証言に基づき、器物損壊の罪で一審で有罪とされたタレントの小桜セレナさんに対し、東京高裁は3日、逆転無罪の判決を言い渡した。

 知人宅マンション入り口付近でもみあいとなり、木製ドアを壊したなどとして06年11月に逮捕、起訴された。弁護人によるとドア中央の穴は横24.4センチ、縦72センチ。一審は「激情している精神状況を考えればくぐり抜けることは可能」とし、懲役1年2カ月執行猶予3年を言い渡した。

 控訴審では、同じ大きさの穴を開けたベニヤ板を弁護側が用意し、くぐれるかどうかを実験した。結果を踏まえ、原田国男裁判長は「胸囲は101センチ、胸の厚さが29センチあり、くぐり抜けるのは相当困難」と認定。目撃者の証言が信用できないことや、ドアの穴に残るはずの衣服の繊維について検察側が立証しないのは不自然なことなどを指摘して、「小桜さんがドアを壊したとするには疑いが残る」と結論づけた。

 判決後に記者会見した小桜さんは自身の体形について「もともと太くて気にしていたが、今日に関してはよかった」と話した。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0303/TKY200803030496.html