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2008年03月03日(月) 21時49分

調査捕鯨攻撃 豪外相、双方に自制求める朝日新聞

 オーストラリアのスミス外相は3日、米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」の攻撃で日本の調査捕鯨船に3人の負傷者が出た問題で、「いかなる艦船の乗組員であれ、公海で他人を負傷させる行為を非難する」との声明を発表した。「双方の自制を求める」とも呼びかけつつ、捕鯨船への侵入は「船籍国の法律違反になる可能性が高い」と、シー・シェパード側に暗に警告している。

 豪州政府は日本の調査捕鯨に反対の立場で、巡視船を派遣して捕鯨活動を追跡していたが、2月下旬には終了、巡視船はすでに帰港している。現場海域には豪州艦船がいないため、「けが人が出ても豪州政府が直ちに救援にあたることはできない」という。

 一方で、豪州政府は「南極海での日本の調査捕鯨を中止させる行動を続ける」ともしており、追跡活動で収集した資料をもとに、6日からのロンドンでの国際捕鯨委員会(IWC)中間会合で調査捕鯨中止を強く働きかける方針だ。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0303/TKY200803030548.html