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2008年03月02日(日) 03時08分

夜行性・昼行性など活動リズム、脳内ホルモンが関与読売新聞

 動物の一日の活動リズムを、新しく発見された脳ホルモンが調節する仕組みを、早稲田大の筒井和義教授(脳科学)らのグループが突き止めた。

 夜行性といった動物の生態を解き明かす成果として注目を集めそうだ。米神経科学会誌に発表した。

 筒井教授らは、動物の動きを活発にするホルモンをイモリの脳から発見。ウズラの脳でも見つけた。

 ウズラは昼行性で、明るくなると動きだし、暗くなると休む。このホルモンの脳内の量を調べると、日中は増加し、夜には減少していた。また、オスはメスと比べて活発に活動するが、オスの方がメスよりたくさん分泌されていた。

 さらに詳しく分析すると、夜に分泌され、眠りを促すホルモンのメラトニンが、このホルモンの合成を抑制していることもわかった。筒井教授は「脳内ホルモンのメカニズムは、動物の生態に深くかかわっていることが明らかになった」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080302-OYT1T00038.htm?from=main5