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2008年03月01日(土) 10時15分

上越市職員「やる気なし」3割読売新聞

年追うごとに「やる気派」減

 職員の3割は仕事への意欲が欠如——。上越市が職員を対象に実施した意識調査で、市職員の仕事に対する意欲が年々低下し、3割がやる気をなくしている実態が明らかになった。

 調査は行革推進課が職員の現状認識を把握しようと、昨年10月に実施。部長以下2233人が対象で、半数の1106人(49・52%)から回答があった。

 それによると、「仕事に対する意欲」は「相当高い」(7・9%)と「どちからといえば高い」(63・9%)の「やる気派」が、71・8%。

 これに対し、「相当低い」(3・5%)と「どちらかといえば低い」(24・7%)の「やる気なし派」が28・2%を占めた。

 調査では、07年10月時点を基準に、「入庁時」「合併前の2004年」「前年同時期」「現在」の4時期について質問した。「やる気派」は、常時70〜80%超を占めるが、その割合は年を追うごとに低下傾向を示し、ピークの04年(84・5%)と比べ、直近では12・7ポイント低くなっていた。

 「やる気なし派」の理由の上位回答は「必要な人数が配置されず、仕事に深く集中できない」「能力に見合わない質や量の仕事をしている」「やりたい仕事をしていない」だった。

 職位別では、管理職の意欲は維持されているが、事務職員の低下傾向が明らかになった。同市は「職場や仕事の性質、職階で傾向が異なっており、今後の対応をきめ細かく検討する必要がある」としている。

 同市は04年度の職員数2450人を12年4月までに500人削減する目標を掲げており、行政のサービス水準を維持するには、職員の意欲向上がカギを握りそうだ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20080229-OYT8T00673.htm