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2008年03月01日(土) 03時00分

1年半で3度サイパンへ、渡航情報でロス市警動く?読売新聞

 【サイパン=稲垣収一、山下昌一】ロス疑惑「一美さん銃撃事件」で無罪が確定した元輸入雑貨会社社長、三浦和義容疑者(60)が米自治領サイパンで逮捕された事件で、サイパン島の北マリアナ司法省は29日、三浦元社長がこの1年半の間に、今回の渡航以外にも計3回、サイパンを訪れていたことを明らかにした。

 ロス市警はこれらの渡航情報をもとにサイパン側に元社長の逮捕を要請したとみられる。米紙は、ロス市警の動きの背景として、当初、この事件を担当したロス郡検事局の元捜査官・ジミー佐古田氏の存在があると指摘している。

 三浦元社長の渡航履歴を明らかにしたのは、北マリアナ司法省のマシュー・グレゴリー長官。29日の記者会見などで、三浦元社長は2006年8月から計3回サイパンを訪れ、2月の訪問は4回目だったことなどを説明し、「サイパンは島のため、出入国の管理がしやすい。今回の逮捕もサイパンだからできたことだ」と語った。実際、元社長は昨年5月、自分のブログに「サイパンに5泊6日で、ゆったりーと遊んできました」などと書き込んでいた。

 一方、28日の米ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)によると、ロス市警で今回の捜査を担当しているリック・ジャクソン捜査官は昨年、ジミー佐古田氏からの電話で、元社長がブログに渡航情報を書き込んでいると指摘され、これをきっかけに、グアムとサイパンの両入管当局と情報交換を始めていたという。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080225-1331217/news/20080301-OYT1T00079.htm