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2008年03月01日(土) 00時00分

消費者金融から借金読売新聞

殺人容疑の妻、夫の実家担保に

 藤岡市浄法寺で2007年7月、無職酒井良雄さん(当時63歳)が殺された事件で、殺人容疑で逮捕された妻の居酒屋経営幸子容疑者(66)は事件の約3年前、良雄さんの実家の土地と建物を担保に消費者金融から借金していたことが29日、わかった。県警は幸子容疑者が借金返済に困り、重い内臓疾患で余命の短かった良雄さんを保険金目当てに殺害した可能性もあるとみて調べている。

 不動産登記簿によると幸子容疑者は04年11月、同市鬼石にある良雄さんの実家の木造2階建て住宅と土地(436平方メートル)を担保(極度額1000万円)に外資系消費者金融(本社・東京)から借金していた。幸子容疑者は、良雄さんが入退院を繰り返す中、自分はパチンコなどの遊興費に金を使っており、県警は、複数の金融業者から借金して“自転車操業状態”になっていた可能性があるとみている。

 幸子容疑者が良雄さん殺害を依頼した田島久嗣容疑者(58)は、幸子容疑者が経営する居酒屋の常連客だったが、再婚した現在の妻は同店に以前勤めていて、幸子容疑者の紹介で知り合い結婚したこともわかった。

 幸子容疑者は事件後、良雄さんの実家に転居したが、田島容疑者はそこにも度々訪れ、幸子容疑者とは親しかったという。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20080229-OYT8T00816.htm