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2008年03月01日(土) 12時28分

薄いモザイクのDVD認可 ビデ倫の部長ら逮捕産経新聞

 アダルトDVDの審査が不十分だったとして、警視庁保安課は1日、わいせつ図画頒布幇助(ほうじよ)の疑いで、審査機関「日本ビデオ倫理協会」(ビデ倫、東京都中央区)統括審査部長、小野克巳容疑者(51)=東京都日野市=を逮捕した。
 また、ビデ倫が審査したわいせつなDVDを販売したとして、わいせつ図画販売などの疑いで、ビデオ制作会社「h.m.p」代表、五郎川弘之容疑者(46)=豊島区、同「アットワンコミュニケーション」代表、梅沢幸雄容疑者(49)=大田区=ら2法人の4人を逮捕した。
 調べでは、小野容疑者は一昨年7月ごろ、五郎川容疑者らが制作したDVDを審査で通過させ、わいせつな3作品の販売を許した疑い。制作会社の代表らは、審査を通過したわいせつなDVDを販売するなどした疑い。
 ビデ倫では、数年前からわいせつ表現の規制を段階的に緩和し、昨年にはヘアの露出を完全に解禁させていた。警視庁では、こうした新基準について違法性が高く、わいせつ物頒布の幇助に相当すると判断。昨年8月に関係先を家宅捜索していた。
 調べに対し、5人ともほぼ容疑を認めているが、小野容疑者は「わいせつ性に関する認識の違い」などとし、一部否認している。

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