2008年02月29日(金) 19時32分

保育園非難の決議は名誉棄損＝東村山市に300万円賠償命令−東京地裁（時事通信）

　東京都東村山市の私立保育園の園長が、劣悪な保育環境で改善が必要だと市議会に決議され、名誉を傷つけられたとして、市を相手に500万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が29日、東京地裁であった。定塚誠裁判長は「決議の内容は真実とは認められない」として名誉棄損を認め、300万円の支払いを命じた。
　園長は都知事の認可を受けて、同市内で「りんごっこ保育園」を運営している。
　定塚裁判長は「保育園は第三者機関からA評価を受けており、都も他の認可保育園と比べ保育環境は良いとコメントしている」と述べた。
　市議会の対応については「通常考え難いほど執拗（しつよう）で、民主主義を支えるべき公正な議論の場としては考えられない強い感情的確執、嫌悪感に基づいている」と批判した。　

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