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2008年02月29日(金) 05時31分

サイバー犯罪の検挙最多=不正アクセス急増−フィッシングは5.3倍・警察庁時事通信

 インターネットなどを悪用したサイバー犯罪の昨年1年間の検挙件数は、前年比23.7%増の5473件で、統計を取り始めた2000年以降、最多となったことが28日、警察庁のまとめで分かった。不正アクセス禁止法違反が前年比2.1倍で最多となり、児童買春や青少年保護育成条例違反が18.5%増となった。
 ネットオークション関係を含む詐欺は全体の27.6%を占め、最も多かったが、前年比では5.3%減少。同庁は「事業者が出品資格を厳格にするなど対策を進めた結果ではないか」としている。
 罪種別では、詐欺が1512件で、不正アクセス禁止法違反が1442件、児童買春551件、青少年保護育成条例違反230件、児童ポルノ192件など。
 不正アクセス事件では、本物に似せたサイトにID番号などを入力させて盗み取る「フィッシング」の手口が5.3倍の1157件と急増した。
 事件の容疑者126人のうち、10、20代が各39人と最も多く、最年少は14歳。動機は「不正に金を得るため」(1186件)が目立ち、1178件はネットオークションを利用していた。 

【関連用語】 「不正アクセス禁止法違反」
【関連用語】 「フィッシング」
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