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2008年02月29日(金) 12時36分

健康食品会社「リッチランド」詐欺、会長に懲役9年の実刑判決読売新聞

 健康食品会社「リッチランド」(東京都北区)をめぐる詐欺事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われた、同社会長の佐伯万寿夫被告(62)ら6人の判決が29日、東京地裁であった。

 福崎伸一郎裁判長は「配当金の支払い可能性がほとんどないことを誰よりも明確に認識していた。会長として理事らに犯行を実行させた責任は極めて大きい」と述べ、佐伯被告に懲役9年(求刑・懲役12年)を言い渡した。同社幹部ら他の5人は懲役7〜2年8月(求刑・懲役10〜5年)とした。

 判決によると、佐伯被告らは2004年2月〜05年6月、グループの資金繰りが悪化しているにもかかわらず、高配当をうたって架空の投資話を持ちかけ、29人から計約2億700万円をだまし取った。

 判決は「グループの存続を図るため、社会に被害を拡散することも意に介さず、利欲目的で敢行した犯行」と指摘した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080229-OYT1T00380.htm