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2008年02月29日(金) 10時00分

ロス市警 2、3年前から本格再捜査に着手日刊ゲンダイ

 ロス疑惑一美さん銃撃事件で逮捕した三浦和義(60)について、ロス市警の担当捜査官が25日午前11時(日本時間26日午前4時)から初めて記者会見した。やはり「新証拠」は隠されたままだった。しかし、2、3年前から三浦をマークし、本格再捜査に着手していたことを明らかにした。
 会見したのは、殺人未解決事件を担当しているリック・ジャクソン刑事。全米が注目したO・J・シンプソンの元妻殺害事件を担当したこともある辣腕刑事だ。
 ジャクソン刑事は、三浦逮捕で1988年に出された逮捕状が執行されたと、あらためて言明。続いて、日本で問題になっている無罪確定者を再び逮捕したことについて、「一事不再理」には抵触しないと自信をみせた。
 なぜ今逮捕に踏み切ったのかとの質問に対しては、「逮捕状は今も有効だ。(三浦が)サイパンを頻繁に訪問しているとの情報をつかんだので、現地と協力して逮捕に踏み切った」と答え、未解決捜査班が2、3年前から捜査に着手していたことも明らかにした。
 肝心の新証拠について「その件については何も言えない」と言葉を濁したジャクソン刑事だが、「一美さんや両親の無念に報いたい」とも語った。
 銃撃事件の実行犯と疑われ、日本の裁判で無罪が確定している駐車場経営者を逮捕する方針がないことも明らかにした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080229-00000008-gen-ent