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2008年02月28日(木) 20時56分

<力士暴行死>前時津風親方ら4容疑者起訴へ 名古屋地検毎日新聞

 大相撲時津風部屋の力士暴行死事件で、名古屋地検は前時津風親方の山本順一容疑者(58)と兄弟子3人を拘置期限の29日、傷害致死罪で名古屋地裁に起訴する方針を固めた。山本容疑者と兄弟子の一部は死亡した序ノ口力士、斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)=時太山(ときたいざん)=への暴行を「しつけ」と称して容疑を否認しているが、死亡前日からの一連の暴行を制裁目的と判断したとみられる。

 他に起訴されるのは▽伊塚雄一郎(25)=序二段・怒濤(どとう)▽藤居正憲(22)=同・時王丸(ときおうまる)▽木村正和(24)=幕下・明義豊(あきゆたか)の3容疑者。愛知県警は同部屋の別の兄弟子4人前後も傷害致死容疑で書類送検する方針。

 調べでは山本容疑者は07年6月25、26日、同県犬山市の宿舎で、自らビール瓶で殴ったことや兄弟子に「(テッポウ柱に)縛り付けておけ」と命じたことなどは認めたが「制裁ではない」と犯意を否定。兄弟子のうち逮捕直後は容疑を認めた伊塚容疑者もあいまいな供述に転じたという。【米川直己、石原聖】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080228-00000129-mai-soci