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2008年02月28日(木) 03時10分

三浦元社長、容疑に「逃亡罪」も…ロス市警がかねてマーク読売新聞

 【サイパン=稲垣収一、山下昌一】ロス疑惑「一美さん銃撃事件」で無罪が確定した元輸入雑貨会社社長、三浦和義容疑者(60)が米自治領サイパンで逮捕された事件で、今回の逮捕事実には「逃亡罪」も含まれていたことがわかった。

 昨年10月、ロサンゼルス市警がサイパン島の北マリアナ司法省に逮捕を要請した際、1988年当時の逮捕状とともに、米連邦捜査局(FBI)のデータベース情報が送られてきたことも判明。同市警は元社長を「逃亡者」としてデータベースに登録するなどし、出入国状況を重点的にマークしていたとみられる。

 北マリアナ上級裁判所に提出された検察側資料によると、ロス市警が北マリアナ司法省に送ってきたのは、FBI「国家犯罪情報センター(NCIC)」のデータベースに登録された「カリフォルニア州で犯罪を起こした」という情報。

 同データベースは犯罪者などを11項目に分類しており、このうちの一つに「逃亡者」がある。三浦元社長が22日午後、サイパン国際空港で身柄を拘束された時の容疑も、殺人などを犯しながら逃げている「逃亡罪」だった。

 ロサンゼルス市警のリック・ジャクソン捜査官も25日の記者会見で、三浦元社長について「2、3年前から動向を追っていた」などと話し、周到に準備された逮捕だったことを強調していた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080227-OYT1T00787.htm