【ロサンゼルス27日共同】米ロサンゼルス銃撃事件について、ロサンゼルス郡検察の広報担当サンディ・ギボンズ氏との一問一答は次の通り。
—今回の逮捕は市警が新証拠を見つけたことを意味するのか。
「ロス市警が新証拠を持っているとは思わない。証拠は(一九八八年に)逮捕状を請求した際のもので十分だし、日本の検察が起訴した際も十分だった。(日米で)法律が違い、日本の最高裁は共謀について米国とは違う見方をした」
—事件から約二十七年後の逮捕に日本では驚きが広がっている。
「米国では(殺人に)時効はない。市警には、できるだけ多くの未解決事件を解決しようとする極めて積極的な捜査班がある」
—数十年後の逮捕もよくあるのか。
「毎日起こるとは言わないが、珍しくはない。日に日に多くなっている。理由の一つが、科学捜査技術の進歩だ」
—米自治領サイパンからロサンゼルスへの移送後、保釈が認められる可能性は。
「絶対にない。(逮捕容疑は)極刑の可能性もある。検察はまだ、死刑を求めるか決めていない」