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2008年02月27日(水) 13時28分

三浦容疑者が裁判所に猛抗議「わたしは逃亡犯じゃない」スポーツ報知

 「わたしは『逃亡犯』じゃない。米国で逮捕状が出ているのは逮捕されるまで知らなかった」。27日午前、米自治領サイパン島の裁判所に出廷した元会社社長、三浦和義容疑者(60)は、裁判官が口にした「逃亡犯」という言葉に強く反応し抗議した。

 開廷30分前に大勢の警備職員に囲まれ、収容者用のオレンジ色のつなぎ服姿で正面入り口から裁判所に入った三浦元社長。通路脇や階段を埋めた100人近い報道陣からフラッシュと質問を浴びせられ、顔を少しゆがめながら無言で入廷した。

 開廷から間もなく、ワイズマン裁判官が「公選弁護人を付ける資格はない」と告げると、軽く息をつき落胆した様子を見せたが、通訳との電話連絡が制限されないことが分かると、大きな声で「ありがとうございます」と礼を述べた。

 その後、裁判官と検察官のやりとりで「逃亡犯」という言葉が使われると「逃亡なんてしていません」と身を乗り出して抗議。裁判官が「今はその話をするときではない。あなたに不利になるかもしれない」とたしなめると、不満そうな表情でいすに深くかけ直した。裁判官は閉廷間際、日本の報道陣に「業務を邪魔しないように」と述べ、過剰な取材にくぎを刺す場面もあった。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080227-OHT1T00161.htm