記事登録
2008年02月27日(水) 08時01分

三浦容疑者逮捕 周到準備 昨秋から包囲網産経新聞

 【サイパン=荒井敬介】三浦和義容疑者の逮捕に向け、米ロサンゼルス市警と北マリアナ諸島連邦司法省が昨秋から、身柄を拘束するための包囲網を敷いていたことが26日、北マリアナ諸島上級司法裁判所に提出された司法省職員の宣誓供述書で分かった。

 三浦容疑者が逮捕されるまでの経緯を記した宣誓書を作成したのは司法省のエドワード・カブレラ氏。それによると、カブレラ氏は昨年10月、ロス市警から、三浦容疑者が11月ごろにサイパン行きを計画しているという情報を入手。その後、市警のリック・ジャクソン刑事と電話で話し、三浦容疑者がサイパン入りしたら逮捕するよう要請を受け、88年5月5日にロサンゼルス郡地裁が発行した逮捕状を入手した。

 そして今月22日午後、サイパンを出国しようとした三浦容疑者は拘束された。昨年秋の電話会談を経て、カブレラ氏は、三浦容疑者が連邦に出入りした際に通報を受けられるよう、厳戒態勢を敷いていた。宣誓書は、4カ月にもわたる捜査当局の周到な準備が今回の逮捕に結び付いたことを明らかにしている。


【関連記事】
【ロス市警会見詳報(1)】「殺人現場を目撃していた第三者がいた」
【ロス市警会見詳報(2)】「2、3年前から(逮捕に)積極的」
【ロス市警会見詳報(3)完】「(新証拠は)必ずしも必要ではない」
昨年のロス訪問 三浦容疑者否定
「留置場に毛布ない」三浦容疑者、弁護士に電話

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080227-00000078-san-soci