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2008年02月26日(火) 00時03分

<三浦元社長>サイパン拘束は45日間 5、10日も審理毎日新聞

 【サイパン宮川裕章】米ロサンゼルス市警が81年のロス銃撃事件で逮捕し、サイパン島(米自治領)で身柄拘束されている元輸入雑貨販売会社社長、三浦和義容疑者(60)について、地元の高等裁判所は25日、保釈を認めないことを決めた。三浦元社長は「証拠隠滅の恐れはない」と、逮捕の不当性を訴えたが認められなかった。検察官によると、拘束期間はこの日から45日間になるという。

 裁判官は「法律の適用を考えると、今回のケースは、保釈金を積んでも保釈は認められない」と述べた。サイパンでは、一般的に殺人に保釈は認められないという。三浦元社長は「収入がない」として私選弁護人を選ばなかったが、裁判所はこの日は、公選弁護人を認めなかった。

 今後は、3月5日と10日に、逮捕時の状況や拘束の正当性などを審理する予定で、三浦元社長側が希望すれば保釈の可否についても再度審理を行う。

 現地検察当局によると、ロスの事件自体については、サイパンで審理することは法律上できないため、殺人容疑などには踏み込まない内容になる。

 ロス市警が現在、ロス事件の移送要請書など書類一式を作成中で、近く捜査員がサイパン入りする。その段階で、改めて裁判所で人定や逮捕容疑の認否、移送への同意、不同意を問い、三浦元社長が移送に同意すれば、5日、10日の日程に関係なく、ただちに移送されるという。主任検察官は「殺人容疑を否認したうえで、三浦元社長がロスでの裁判を選ぶ可能性もある」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080226-00000000-mai-soci