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2008年02月26日(火) 12時26分

<三浦元社長>新証拠なければ起訴持ち込めぬ 弘中弁護士毎日新聞

 26日未明会見したロス市警が「新証拠」について明言を避けたことについて、日本の裁判で三浦和義元社長(60)の弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士は「我々はもともとないと思っている」と強調し「(新証拠がなければ)日本の裁判で出たもの以下の証拠しかなく、起訴には持ち込めないはずだ」と話した。

 また、市警が今回の逮捕を問題がないと説明している点については「理屈はその通りだが、事件経過を考えれば妥当かは別問題。一事不再理の原則は各国共通の認識だ」と指摘した。

 一方、26日朝にもサイパンの三浦元社長から2回電話があり、ロサンゼルスへの移送に同意すべきか相談があった。「釈放を要求しているのだから、積極的に同意するのはどうかと思う」とアドバイスしたという。

 そのため、5日に予定されている移送の可否を決める地元高等裁判所の審理には「すんなり応じないのではないか」との見通しを示した。

 また、サイパンで逮捕されたことについて、「出所後にサイパンには4〜5回行ったが、米国の支配下にあるとは知らなかった」と話したという。

 弘中弁護士はこの日三浦元社長が電話で「『出所後は米国本土には行っていない』と言った」と話した。三浦元社長は出版会社社長には昨年末「ロス市警に行って、真犯人を確定させる」と言うなど、複数の知人に同様のことを話していた。【川上晃弘】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080226-00000051-mai-soci