記事登録
2008年02月26日(火) 11時36分

<三浦元社長>逮捕状は88年発行…最初から捜査の焦点毎日新聞

 【ロサンゼルス國枝すみれ】三浦元社長逮捕について米ロサンゼルス市警が行った会見の要旨は次の通り。

 ◆カイル・ジャクソン主任捜査官 (ロス時間の)21日、サイパンで三浦元社長を妻の殺人と共同謀議容疑で逮捕した。これから当時の関係者の再聴取を始め、慎重に訴追する。

 ◆リック・ジャクソン捜査官 88年からこの事件を担当している。逮捕状は88年5月5日に発行されたものだ。

 過去にサイパンで逮捕し、米国本国に移送した事例はある。いつ移送されるかは見当がつかない。サイパンで3月3日と5日に(保釈関連の)聴取がある。最終的にはサイパン知事が移送に同意しなければならない。

 彼は最初から捜査の焦点だった。強盗にやられたといい、逃走車の説明もした。だが全く違った車種の車が事件の前に駐車場に入り、出ていき、人が倒れたとの客観的証言が出てきたからだ。

 新証拠についてはコメントしない。誰かが新証拠があると話したという報道もあるが、私はそうは言っていない。逮捕状は88年から有効であり、我々が持っていた証拠に基づいて発行したものだ。

 昨年末にロス市警がロサンゼルスで元社長から事情を聞いたとは承知していない。

 元社長逮捕に向け具体的に動き出したのは数年前。頻繁に旅行している事が分かり、捕まえられると思ったからだ。(実行犯とされた)会社社長は今回は関係ない。

 (新しい証拠がなくても論理的には)訴追できる。未解決事件の捜査再開はDNAや指紋など新証拠が出てきたからという印象があるが、必ずしもすべてではない。容疑者、関係者を再度聴取することで、5〜15年後に逮捕することもある。

 (カリフォルニア州刑法には、外国で無罪とされれば同州でも有効との条項があるが)今回の場合、問題ないと考える。この国で起きた犯罪で他国で裁判された人物をこちらで訴追した前例がある。

【写真特集】 衝撃 三浦和義元社長逮捕 ロス事件とは
【総力特集】 三浦和義元社長逮捕
【関連記事】 三浦元社長:2、3年前から本格再捜査 ロス市警が会見 
【関連記事】 三浦元社長:ジミー佐古田氏「事前に逮捕知っていた」
【関連記事】 三浦元社長:日本では03年に無罪判決が確定 妻殺害容疑

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080226-00000039-mai-soci