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2008年02月26日(火) 11時19分

三浦元社長逮捕、鳩山法相「刑事司法制度はいろいろだな」読売新聞

 鳩山法相は26日午前、閣議後の記者会見で、ロス市警が日本で無罪が確定した三浦和義元社長を同じ事件で逮捕したことについて、「非常に驚いた。多分、前例がないと思う。それぞれの国の刑事司法制度がいろいろあるんだなという感想を持った」と述べた。

 米司法当局から当時の証拠資料の提出を求められるなど捜査共助の要請があった場合の対応については、「一般論として申し上げるなら、同一事件について日本で無罪判決が確定していることが、直ちに共助の拒否理由にはならない」との考え方を示した。

 同じく警察庁幹部もこの日、ロス市警が記者会見の中で「2、3年前から逮捕の機会をうかがっていた」と明らかにしたことに驚いた様子で、「これまでの米国の捜査当局との付き合いの中では、全く知らされていなかった」と打ち明けた。

 ただ同庁内では、米側から当時の関係者の事情聴取など補充捜査を求められた場合でも、「慎重に対応すべきだ」との声が強まっている。同じ犯罪行為で再び刑事責任を問わない「一事不再理」の原則があるためで、別の同庁幹部は「国内法との整合性を考えると、相当ハードルが高いのではないか」と語った。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080226-OYT1T00268.htm