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2008年02月26日(火) 11時13分

【ロス市警会見詳報(1)】「殺人現場を目撃していた第三者がいた」産経新聞

 1981年にロサンゼルスで起きた銃撃事件での会社役員、三浦和義容疑者の逮捕をめぐるロサンゼルス市警のリック・ジョンソン捜査官の会見詳報は次の通り。

写真でみる“疑惑の銃弾”

                     ◇

 ジャクソン捜査官「逮捕状は、三浦容疑者の妻に対する殺人、および共謀の容疑で、1988年5月に発行された。この逮捕状はその後、一貫して有効であり、そして、先週木曜日にサイパンで執行された。われわれは、同容疑者が米自治領であるサイパンに渡航を繰り返しているとの情報を得た。われわれは、彼がサイパンで逮捕された場合、どのような問題が惹起されるかについて検討を重ねた結果、逮捕、そして移送は可能であるとの結論を得た。実際に、サイパンから米本土への移送が実現したケースは過去にもある。われわれは、サイパン、およびグアムの当局とも緊密に連絡を取った」

 「私は、三浦容疑者が逮捕された同じ日の夜に、逮捕の連絡を受けた。移送がいつになるか、現時点では見通しはない。私が得ている情報では、三浦容疑者は来月、2回にわたって裁判所に出廷する」

 「三浦夫人が頭部を銃撃されたのは、1981年11月18日のことである。三浦容疑者は足を負傷した。三浦夫人は意識を回復しないまま、1年後に日本で死亡した。三浦容疑者には、当初疑惑は寄せられていなかった」

 「彼のあずかり知らないことだが、現場から1ブロックに位置する高層ビルから、事件の一部始終を目撃していた第三者がいた。彼らの車両に関する証言は、三浦容疑者の供述と全面的に異なっていた。これが、当時の捜査の詳細である。そして基本的に、これが現在の流れである」

 −−その目撃者らは、実際の銃撃を見たのか?
 「現時点でいえるのは、1台の車が止まり、視界をブロックしていた。その後、バックして、そして2人が倒れていた、ということだ」
(続く)

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