記事登録
2008年02月26日(火) 10時31分

新証拠、明言避ける=2、3年前から捜査−三浦容疑者逮捕で会見・ロス市警時事通信

 【ロサンゼルス25日時事】1981年のロス疑惑銃撃事件で、殺人と共謀の容疑で逮捕した元会社社長三浦和義容疑者(60)について、米ロサンゼルス市警の未解決事件担当捜査官が25日午前(日本時間26日未明)、同市警で逮捕後初めて記者会見した。新証拠の有無に関しては「その件については何も言えない」と明言を避けた。
 ロス市警は88年、三浦容疑者がロス市内で妻だった一美さん=当時(28)=を保険金目的で殺害したなどとして、殺人と共謀の容疑で逮捕状を取得。同容疑者は今月22日、この令状に基づき、米自治領のサイパンで逮捕された。
 未解決事件捜査班のリック・ジャクソン捜査官は「未解決事件の容疑者の逮捕に、必ずしも新証拠が必要なわけではない」と強調。三浦容疑者に対し88年に発布された逮捕状は有効とした上で、「サイパンを頻繁に訪問しているとの情報をつかんだので、現地と協力して逮捕に踏み切った」と説明した。
 捜査班が2、3年前から再捜査していたと明かし、逮捕はカリフォルニアの州法上問題がなく、検察とも調整したことを明らかにした。
 日本で銃撃の実行役として逮捕、起訴され、一、二審の無罪が確定した男性については「事件には関係ない」とした。 

【関連写真】 〔写真ニュース〕会見する喜田村、弘中両弁護士
【関連写真】 〔写真ニュース〕法廷を出る三浦容疑者
【関連記事】 新証拠「何も言えない」=2、3年前から捜査-三浦容疑者逮捕でロス市警会見
【関連記事】 88年の逮捕状で拘束=「明白な裏付け」列挙-三浦容疑者
【関連記事】 「なぜ保釈できぬ」「裁判の公正を」=三浦容疑者、法廷で反論-サイパン島

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080226-00000036-jij-soci