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2008年02月26日(火) 09時59分

三浦元社長 逮捕のロス市警を批判 弁護士ら会見で毎日新聞

 ロス銃撃事件で三浦和義元社長の日本での裁判を弁護した弘中惇一郎弁護士らが25日、東京都内で会見を開き、「日米の協議の結果、日本で捜査すると決めて立件された。その結論が無罪なのだから、米国も尊重すべきだ」と、今回のロサンゼルス市警の逮捕を批判した。また、執行された殺人と共謀容疑の逮捕状は88年5月5日付で、20年前のものであることを明らかにした。

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 弘中弁護士は「銃撃事件は裁判が終了している。日本の警察当局は米国への捜査協力に応じるべきではない」と強調、近く、警察庁や法務省に事件の情報を提供しないよう申し入れるという。

 喜田村洋一弁護士は約20年前の逮捕状の執行について「ロス市警がフォローしていたとは考えにくい。88年に逮捕状が出てそのままだったところに、元社長が網に引っかかったと考えたほうが理解しやすい」と話した。

 三浦元社長の様子について弘中弁護士らは「比較的元気。今はベッドもトイレもある普通の場所に移った」と説明した。

 弁護士が明らかにした逮捕容疑の概要は次の通り。

 <殺人>81年11月18日ごろ、ロサンゼルス市内で三浦容疑者によって殺人が故意に実行された。被害者は(妻の)三浦一美さん。凶器は22口径の銃。実行犯は氏名不詳の者。

 <共謀>容疑の期間は81年7月14日から82年7月9日。共謀相手は「氏名不詳の者」と、81年の「一美さん殴打事件」で懲役2年6月の実刑判決を受けた「元女優」。元女優がロスに渡航する際の費用や凶器のハンマーを元社長が用意したとの記載もある。【川上晃弘】

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