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2008年02月25日(月) 22時43分

勾留停止中の被告、病院から消える 千葉朝日新聞

 北朝鮮から大量の覚せい剤を密輸したとして、覚せい剤取締法違反の罪で一審・東京地裁で無期懲役の実刑判決を受け勾留(こうりゅう)中の暴力団幹部福島敦紀被告(69)=控訴中=が、入院先の千葉県鎌ケ谷市の病院からいなくなり、行方が分からなくなっていることが25日、分かった。福島被告は、来月3日に東京高裁で第2回の公判が開かれる予定だった。

 東京高裁によると、福島被告は「緊急性があり、安静にする必要がある病気」だとして弁護人が「勾留執行の停止」を申し立て、池田耕平裁判長が今月14日、勾留の執行を25日まで停止する決定を出した。福島被告は18日、勾留されていた東京拘置所から病院に移り、執行停止は27日まで延長されていた。しかし、病院関係者が24日午後9時ごろに病室内を見たところ、福島被告の姿がなかったという。

 勾留停止中、福島被告の居住場所は病室内に限られ、面会者なども制限されていた。しかし警察官などが常時監視することなどについては、定めていなかったという。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0225/TKY200802250466.html