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2008年02月25日(月) 12時32分

視覚障害装い生活保護 免許更新「0.7以上」で発覚朝日新聞

 視覚障害を装って、生活保護の障害加算金などを札幌市からだまし取ったとして、北海道警は25日、同市南区石山1条8丁目、無職丸山伸一容疑者(50)を詐欺の疑いで逮捕した。丸山容疑者は99年に視覚障害1級の認定を受ける一方で、07年10月に運転免許を更新した際、視力検査で両目で見て0.7以上の視力と認定されたことから逮捕に至ったという。

 丸山容疑者は06年6月以降、わかっているだけでも24件、車の形や色を特定した上で「歩行中にひき逃げされた」と警察に相談。「見ていた人に状況を教えてもらった」としていたが、目撃者が見つからず、保険金目当ての疑いもあるため、不審に思って捜査を始めたという。丸山容疑者は02年にも免許を更新したが、この際は見落とされていた。

 札幌南署の調べでは、丸山容疑者は07年11月から今年2月までの間、実際は目が見えるにもかかわらず、申告せずに加算金計16万4920円をだまし取った疑い。

 視力障害1級は視力が合わせて0.01以下でほとんど見えない状態といい、同署によると、丸山容疑者は03年10月以降、重い障害の加算額として、札幌市から毎月4万1230円を生活保護に加えて受給していた。さらに障害基礎年金も不正受給した疑いがあり、同署は詐取の金額はさらに増えるとみて調べている。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0225/TKY200802250176.html