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2008年02月25日(月) 21時30分

<覚せい剤密輸>暴力団被告が病院から消える 千葉毎日新聞

 北朝鮮から大量の覚せい剤を密輸したとして1審で無期懲役判決を受け、控訴していた指定暴力団松葉会系幹部、福島敦紀被告(69)が24日夜、入院先の千葉県鎌ケ谷市内の病院から姿を消したことが分かった。千葉県警が行方を探している。

 福島被告は東京拘置所(東京都葛飾区)に収容されていたが、「入院治療が必要」という弁護人の申し立てを受けて、東京高裁が14日、拘置の執行停止を決定。18〜27日の予定で入院していた。だが24日午後9時ごろ、病室にいないことを看護師らが確認した。

 高裁は、福島被告の詳しい病状を明らかにしていないが、「緊急性があり、安静にしている必要があった」と説明。逃亡を防止するために、刑務官らが常時監視する措置はとっていなかったという。

 1審判決によると、福島被告らは02年、北朝鮮の貨物船から日本海に投下された覚せい剤計約230キロを小型船で回収し、鳥取、島根両県沖で陸揚げして密輸した。覚せい剤取締法違反などに問われた福島被告は事件の首謀者と認定され、無期懲役、罰金1000万円、追徴金9億6175万円の判決を受けた。【銭場裕司】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080225-00000132-mai-soci