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2008年02月25日(月) 17時11分

三浦容疑者 日米の関心に「温度差」 ロスの新聞は地味毎日新聞

 【ロサンゼルス和田浩明、國枝すみれ】米ロサンゼルス市警にサイパンで逮捕された三浦和義容疑者(60)が移送される米ロサンゼルスには、日本から報道陣がロス市警の前に陣取り始めるなど、日本メディアの事件への関心の高さをうかがわせた。23日の地元紙はこのニュースの扱いは比較的小さく、その後の続報はない。地元の日系人社会も、ほとんど関心を示しておらず、日米に「温度差」もみられる。

 事件を初めて報じた地元紙ロサンゼルス・タイムズの記事は、地方ニュースの小さな扱いで「81年の妻殺害事件で男を再拘束」という見出しがついている。他の地元紙は記事を掲載しなかった。

 約80万人いるといわれる地元日系人社会。ロサンゼルス中心部の日本人街「リトル・トーキョー」で、80年代の騒動を知る人もほとんどおらず、多くの人は無関心だ。

 リトル・トーキョーで買い物をしていた鈴木喜久子さん(86)は「逮捕にはびっくりした。当時は大騒ぎだったが、昔の話なので覚えている人も少ないと思う」と話した。65歳の日本人女性は「当時は(三浦容疑者を)疑ったが、今ごろ逮捕されるのは、なんだかかわいそう」と話した。日本人の友人が多いという中国系米国人のウィリアム・馬さん(52)は「逮捕までこんなに長くかかった理由が分からない。今ごろ、どんな証拠があるのだろうか」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080225-00000018-maip-int