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2008年02月25日(月) 16時32分

三浦容疑者 保釈認めず サイパンの裁判所で尋問 産経新聞

 【サイパン=荒井敬介】妻の一美さん=当時(28)=殺害容疑などで、ロサンゼルス市警に滞在先のサイパンで逮捕された会社役員、三浦和義容疑者(60)の尋問が25日午後、サイパンの裁判所で始まり、裁判官は保釈を認めない決定をした。これを受け、三浦容疑者の身柄に関する法的手続きが本格的に始まった。

 三浦容疑者はオレンジ色のつなぎ服を着用し、落ち着いた様子で入廷。裁判所が保釈を認めなかったことに対し日本語で「二十数年前の古いケースで証拠隠滅のおそれがない。(逮捕後に没収された)パスポートもなく逃亡のおそれもないのに、なぜ保釈されないのか」と反論した。

 尋問は保釈の可否などを決めるためのもので、同日午後1時半(日本時間午後0時半)ごろから行われた。三浦容疑者は裁判官に対してよどみなく話し、語気を強める場面もあった。これに先だって面接した領事館の職員に対しても三浦容疑者は「もう終わったことだ」などと話していた。

 司法手続きは米カリフォルニア州の法律にのっとって行われる。尋問では三浦容疑者が司法取引などで有罪を認めれば保釈が認められる可能性がある。だが、日本での裁判と同様に無罪を主張するものとみられ、その場合は起訴され裁判を受けることになる見通しだ。

 ロス市警は尋問が終了し次第、三浦容疑者の身柄を米本土に移送するとみられ、数日中にも事件の舞台となったロスに移されロス市警の取り調べを受ける。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080225-00000085-san-soci