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2008年02月25日(月) 12時02分

禁煙:長岡の16小中学校敷地内、全面禁煙進まず 市教委が改善求め /新潟毎日新聞

 ◇先生、煙たいよ〜−−「検討中」全面禁煙進まず
 公立校の「敷地内禁煙」が全国的な流れになる中、長岡市では全体の18%に当たる16の小中学校で教諭が敷地内での喫煙を続けている。市教委は改善を求めているが、3校は「検討中」としていまだに態度を保留している。【根本太一】
 市教委によると、市立の計87校で敷地内を全面禁煙としているのは71校。10小学校と4中学校は、校舎の裏口などでの教諭らの喫煙を認め、2中学校では「分煙」して校舎内で吸っているという。
 敷地内禁煙が当然視されるのは、健康増進法上の「受動喫煙」を防ぐ目的のほか、大人が喫煙する姿を見せないことで、子供が成人後もたばこを吸わないよう意識づける教育的な理由があるため。
 県立学校では05年度に実施され、新潟、上越、新発田、阿賀野、妙高など各市教委も全面禁煙に踏み切った。中越地方で最も早い柏崎市では04年度から実施されている。
 長岡では、市が喫煙容認の16校に禁煙を呼びかけたものの、2小学と1中学は回答を留保。判断は各校長に任されており、市教委の担当者は「市立校とはいえ、教諭の人事権は県教委なので厳しく指導できない」と嘆く。
 長岡市は08年度予算案に140億円超の教育関連費を計上。この中には「先生の資質を向上し、教育環境を充実する」ための教員海外研修事業なども含まれる。

2月25日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080225-00000117-mailo-l15