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2008年02月24日(日) 19時43分

三浦和義容疑者を逮捕…「新証拠発見」と米捜査当局スポーツ報知

 米ロサンゼルス市警は23日、1981年11月に同市で起きた銃撃事件で妻を殺害したとして、殺人と共謀の容疑で会社役員三浦和義容疑者(60)が米国自治領サイパン島の空港で22日午後、事件から約27年後に逮捕されたと発表した。米国の法律では殺人罪に時効はない。日本の捜査当局によると、米国の捜査当局は「新証拠が見つかり、逮捕に踏み切った」と話したという。

 事件をめぐっては、週刊誌の報道がきっかけで「ロス疑惑」として大きな関心を呼んだが、2003年、日本の最高裁では無罪が確定。今後、米国で起訴されるかどうかが焦点になりそうだ。

 日本外務省のサイパン出張駐在官事務所の矢沢憲治領事は24日午後、司法当局の収容施設に拘置された三浦容疑者と約1時間面会。同容疑者は「自分は無実だ。大変驚いている」などと語り、25日午前に日本の弁護士を通じ、自らの対応を発表すると述べたという。

 ロサンゼルス市警によると、長期未解決事件の捜査班は、同容疑者がサイパン島を訪れるとみて地元当局と捜査協力。

 サイパンの空港警察当局者によると、三浦容疑者は出国審査でパスポートを提示した際、出入国係官が警察に通報して逮捕された。市警はロサンゼルスへの移送手続きを進めているもようだ。

 三浦容疑者をめぐる一連の事件では、81年8月、ロサンゼルス市を旅行中の同容疑者の妻だった一美さん=当時(28)=がホテルの部屋で殴られ頭にけが。同年11月、同市で一美さんが頭に銃撃を受け約1年後に死亡、一緒にいた同容疑者も重傷を負った。

 85年、警視庁が殴打事件の殺人未遂容疑で同容疑者と知人の元女優を逮捕、88年には銃撃事件の殺人容疑で同容疑者と駐車場経営者(無罪が確定)を逮捕した。

 銃撃事件では94年、東京地裁が無期懲役の判決を言い渡したが、98年、東京高裁が無罪判決。2003年、最高裁が検察側の上告を棄却、無罪が確定した。殴打事件では同容疑者と元女優の実刑が確定した。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080224-OHT1T00217.htm