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2008年02月24日(日) 20時31分

三浦容疑者「無実だ」と不満 弁護士通じ25日に対応発表東京新聞

 【サイパン(米自治領)24日共同】日本外務省サイパン出張駐在官事務所の矢沢憲治領事は24日午後、米自治領サイパン島の司法当局収容施設で、1981年に米ロサンゼルスで起きた銃撃事件で妻を殺害したとして殺人と共謀の容疑で逮捕された神奈川県平塚市の会社役員三浦和義容疑者(60)と面会した。同容疑者は「自分は無実だ。日本で無罪が確定しており、大変驚いている」と述べ、逮捕に不満を訴えたという。

 約1時間面会した矢沢領事は、三浦容疑者が「以前もサイパンに来ており、なぜ今なのか驚いた」などと語ったと説明。健康状態は良好のようだったという。同容疑者は「明日(25日)午前、日本の弁護士を通じて自らの対応を発表する」と語ったが、日本政府への支援要請などはなかった。

 サイパンの空港警察当局者は24日、三浦容疑者が空港での出国審査でパスポートを提示した際、身元を確認した出入国係官の通報で警察に逮捕されたことを明かした。日本の関係者によると、執行されたのは88年に米司法当局が取った逮捕状だったという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008022401000434.html