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2008年02月24日(日) 19時27分

「米国動いてくれた」 一美さん誕生日前に母中国新聞

 「娘の敵を取ってやりたいとずっと思っていた。やっとアメリカが動いてくれた」。三浦和義みうら・かずよし容疑者(60)の逮捕から一夜明けた二十四日、被害者の一美さんの母佐々木康子ささき・やすこさん(75)は川崎市の自宅前で報道陣に囲まれ、あらためて気持ちを語った。

 くしくも、翌二十五日が一美さんの誕生日。事件がなければ五十五歳になっていた。康子さんは仏壇に「アメリカがやってくれると思うから期待して待っていよう」と話し掛けたという。「誕生日を前に、少しは前向きな報告ができたかも」と寂しげな笑顔を見せた。

 付き合いの続く警視庁の捜査員に連絡を取ったが、警視庁にも情報は少なく、突然の動きに困惑を見せるばかりだったという。

 夫の良次さんは一九九〇年暮れに五十八歳で亡くなった。「病床でもずっと事件のことを悔しがっていた」と康子さん。

 捜査当局からは何年も音さたがなかったという。三浦容疑者への思いを問われ、「顔を見るのも嫌だが、本当のことを言ってもらいたい」と表情を引き締めた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200802240235.html