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2008年02月24日(日) 00時47分

三浦和義容疑者を逮捕…81年妻殺害容疑スポーツ報知

 米ロサンゼルス市警は23日、1981年11月ロサンゼルスで起きた銃撃事件で妻を殺害したとして、殺人と共謀の容疑で三浦和義容疑者(60)が米国自治領のサイパン島の空港で22日午後、事件から約27年ぶりに逮捕されたと発表した。米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は23日、ロサンゼルスで裁判を受ける可能性があると伝えた。日本の政府関係者と捜査当局も逮捕を確認した。

 米国の法律では殺人罪に時効はない。ロサンゼルス市警によると、長期未解決事件の捜査班は、同容疑者がサイパン島を訪れるとみてサイパンの当局と捜査協力していた。

 市警などはサイパン当局に同容疑者の身柄引き渡しを求めているが、発表によると、移送手続きは未定。

 外務省のサイパン出張駐在当局者によると、同容疑者は成田行きの便に乗る前に空港で拘束されたとみられる。外務省によると、出張駐在官事務所の職員が週明けに面会し、支援が必要か聞くという。

 三浦容疑者をめぐる一連の事件では、81年8月、ロサンゼルス市を旅行中の同容疑者の妻だった一美さん=当時(28)=がホテルの部屋で殴られ頭にけが。同年11月、同市で一美さんが頭に銃撃を受け約1年後に死亡、一緒にいた同容疑者も重傷を負った。

 85年、警視庁が殴打事件の殺人未遂容疑で同容疑者と知人の元女優を逮捕、88年には銃撃事件の殺人容疑で同容疑者と駐車場経営者を逮捕した。

 銃撃事件では94年、東京地裁が無期懲役の判決を言い渡したが、98年、東京高裁が無罪判決を言い渡し、2003年、最高裁が検察側の上告を棄却、無罪が確定した。殴打事件では同容疑者と元女優の実刑が確定した。

 ◆ロス銃撃・殴打事件 1981年11月、米国ロサンゼルス市内で三浦和義元被告の妻一美さんが頭に銃撃を受け、約1年後に死亡、一緒にいた三浦元被告も左足に重傷を負った。84年、週刊文春の連載「疑惑の銃弾」をきっかけにマスコミが保険金殺人疑惑として報道。警視庁は85年9月、銃撃事件の3カ月前に一美さんがロス市内でハンマーのようなもので殴られけがをした殴打事件の殺人未遂容疑で三浦元被告らを逮捕。88年11月に東京地検が銃撃事件の殺人罪で起訴した。殴打事件は98年9月、三浦元被告の実刑判決が確定し、01年1月に刑期満了。銃撃事件は一審で無期懲役だったが、二審は逆転無罪に。最高裁も03年3月に検察側の上告を棄却し、無罪が確定した。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080223-OHT1T00281.htm