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2008年02月24日(日) 14時31分

B型肝炎訴訟、全国で集団提訴へ=500人規模、11地裁で時事通信

 集団予防接種でB型肝炎ウイルスに感染したとして患者らが国に損害賠償を求め、勝訴が確定したB型肝炎訴訟で、全国弁護団は24日までに、11地裁で新たな集団訴訟を起こすことを決めた。来月の札幌を最初に、原告は全国で500人を超える見通し。
 この訴訟は、最高裁が2006年6月、注射器の使い回しを放置した国の責任を認め、北海道の原告5人の勝訴が確定した。
 その後、原告・弁護団はB型肝炎患者全体の救済などを求めてきたが、国は応じなかった。また、薬害C型肝炎訴訟を受けて1月に成立した肝炎患者救済法は、対象がごく一部に限られる上、治療費が助成されるインターフェロンはB型肝炎に必ずしも有効とは限らない。
 このため、まず3月28日に札幌地裁で20人余りが新たに提訴。さらに東京、静岡、新潟、広島、福岡などで順次提訴に踏み切る。請求額は症状に応じて1人当たり1500万−6000万円を予定している。 

【関連用語】 「薬害C型肝炎」
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