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2008年02月24日(日) 13時00分

ロスの日系社会にも衝撃=観光業界は印象悪化を懸念−三浦容疑者逮捕時事通信

 【ロサンゼルス23日時事】米ロサンゼルス市で1981年に起きた妻銃撃事件に絡み、元会社社長三浦和義容疑者(60)が米自治領サイパンで逮捕されたのを受け、「ロス疑惑」の舞台となった市内の日本人街「リトル・トーキョー」にも衝撃が走った。
 当時を知る会社社長の日本人男性は「なぜいまさらという気持ちがあるが、市警が動いたからには確かな証拠を握っているのだろう」と語る。疑惑が話題になった当時は「(日本人が絡む殺人事件を起こし)日系コミュニティーに恥をかかせてくれた」と三浦容疑者に恨みさえ抱いたという。
 同市の観光業界は長年、この疑惑が日本人観光客に及ぼす心理的な悪影響を懸念してきた。観光局が近年、「ロス疑惑」「ロス暴動」を想起させる「ロス」との略称をやめ、米国内と同じ愛称の「LA」と日本人にも呼んでもらうキャンペーンに力を入れているほどだ。
 ホテル関係者は「三浦容疑者の逮捕で、ロスが危険な街との印象がまた日本人に広がらなければいいが」と表情を曇らせた。 

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