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2008年02月24日(日) 13時10分

「沢尻エリカの気持ちがわかる」橋下知事の名言・迷言集産経新聞

 全国最年少の知事として弁護士でタレントの橋下徹氏(38)が大阪府知事に当選してから27日で1カ月を迎える。赤字財政など多くの問題を抱える大阪府政にどう挑もうとしているのか。これまでの発言を拾った。

 「大阪府は破産状態と同じですから、職員はそこの従業員であるという覚悟を持ってもらいたい。ただし、志を持った職員の方とは一致団結したい」(1月27日夜、当選直後のインタビューで)

 「これまでは行政は支出で組み上げ、足りない部分を借金してきたが、収入ベースで予算を組むよう徹底する。原則府債発行は認めない」(28日未明、産経新聞のインタビューに答えて)

 「本当に、沢尻エリカの『別に』という気持ちが分かる」
(28日朝、TBS系情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」で、宮崎県の東国原英夫知事から「同じことをいろいろ聞かれると思うけどいやにならないように」とアドバイスされ)

 「協調すべきは協調し、大激論すべきは大激論するので、よろしくお願いします」(28日午前、自民党大阪府議団総会で)

 「さすがにあれだけテレビに出ると、ものすごく表情にでますね。特に苦手な質問には…」(29日朝、上京のため大阪空港で)

 「選挙の充実感、疾走感は(全国高校ラグビー選手権に出場した)花園ラグビー場を思いだす」(29日、自民党本部内で大阪府選出国会議員らとカレーライスの昼食を食べながら)

 「コメンテーターのときに知っていた情報とは格段に違う」「役所の方々に組織を動かすコツを聞いたら、『トップがぶれないこと』とアドバイスを受けた」「有意義な1日。こういうことを繰り返したい。府庁にとどまっていてはいけない」(29日午後、省庁にあいさつ回りをした感想)

 「ぜひ工場も。よろしければ堺やりんくうタウンか、必ず土地を空けておきますから。中小企業もあります。よろしくお願いします」(29日夜、首相官邸玄関口で奥田碩日本経団連名誉会長にあいさつ。「頑張ってください。何かまたありましたら…」と型どおりの言葉を返す奥田氏に)

 「府と大阪市の行政の関係は錯綜(さくそう)している。少しでも時間をいただいて、堺市を含めた3者で話し合いたい」(30日、大阪市役所を訪問し、平松邦夫市長に)

 「勉強不足だった」「府債発行は原則認めないが、地方交付税で補填(ほてん)されるなら問題がないようだ。考えたい」(30日、府幹部との予算協議で「府債発行ゼロ」の方針を事実上撤回)

 「何ができないかじゃなく、どうすればできるのかを話し合いたい」「大ガチンコですね」(30日、予算協議後、報道陣に問われ)

 「自宅が近いので、悩んだときには伺ってもよろしいでしょうか」「行政経験がないので本当にお願いします」(31日、太田房江知事を表敬訪問し)

 「国政における防衛政策に関して、自治体が法律上の手続きを使って異議を挟むべきでない」(31日、山口県岩国市長選にからみ、住民投票などを実施した移転反対派を批判、容認派の候補の支援を表明)

 「当局が、どうしても予算がほしいというものについては、僕が一発目から折衝する。幹部には『今までにないやり方』といわれた。明日から予算のほしい人と折衝です」(31日、府幹部との協議について報道陣に問われ)

 「予算審議の直前に新知事を選ぶのは公選法の欠陥であり、府民の利益にはならない。開会の3カ月前には新知事を選ばねばならない」(2月1日、府知事選と新年度予算案を審議する2月定例府議会の日程が接近していることについて報道陣に。任期満了を待たずに辞任することもありえるとの考えを示唆)

 「これが民主主義なんだと実体験した。電柱を見ても頭を下げた。票をとるためにはここまでやらないと…」(2月、読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」にゲスト出演、収録。政治評論家の三宅久之さんからは「知事になったら発言に気をつけなくてはいけない。公人の自覚を持たないとね」と忠告を受ける)

 「職員は本当によくやってくれているが(僕は)まだ38歳。丸め込まれているかもしれません」(1日、取材陣に)

 「民間の赤字会社がこれだけの福利厚生をしているのか。基本的に出せない」(1日、職員互助団体への補助金について報道陣に)

 「反対意見の人の税金もいただくので。言葉は変わるが府庁とガンガンやっている」(1日、関西テレビで「ムハハnoたかじん」の生放送に出演。選挙前と話し方が変わっていることについてフリーアナウンサーの宮根誠司さんから「以前の橋下さんのままで知事をやってほしいと府民は180万票を入れた」と詰め寄られ)

 「(国政問題で)住民投票は使うべきでない。もっと勉強してほしい」(1日、山口県岩国市の井原勝介前市長が橋下氏に対して「仮に大阪府において、国政と民意が相反した場合、橋下氏はどのような行動をされるのであろうか。府民の声を尊重して国にものを言うのが知事の責任ではないだろうか」と皮肉ったことを報道陣に聞かれ反論)

 「今回の選挙で、20年ぶりに高校時代の花園(全国高校ラグビー選手権)のときのような充実感や疾走感を味わうことができた。この先、2度、3度…7度ぐらいは(選挙を)できるんじゃないかと思っている」(2日、自民党衆院議員の新年の集いに招かれあいさつ)

 「僕と堀(ちえみ)さんが結婚したら子供が12人になったかも」(3日、福岡で、県など主催の子育て応援フォーラムに出席し、5児の母でタレントの堀ちえみさんと一緒の壇上で)

 「セーフティーネットにかかるもの以外は全面的に見直す」「中之島図書館(大阪市)と中央図書館(東大阪市)以外は不要に思う」(4日、府の出資法人や府営施設について報道陣に)

 「僕は何も(わだかまりは)ない。下妻さんの心の中はわかりませんが…」(4日、関西経済連合会で下妻博会長と会談したあと、選挙中の公約をめぐって下妻会長と“舌戦”を繰り広げたことを報道陣に問われて)

 「今まで僕は自分のことしか考えずに生きてきた。年上の人に対する礼節などを欠いていたことも多々あるかと思うし、世間に対しても、本当に不快に思わせた発言、たくさんあったかと思う」「だけども、僕をここまで、このように、何とか38年間育ててくれた大阪が、全国から悪口ばかりを言われていることに、どうしても我慢ができなかった。僕は大阪が大好きだし、大阪を愛している」(6日、この日知事に就任し、府職員を前にあいさつ)

 「職員の皆さんには4つのことをお願いしたい。1点目は、今の大阪府は既に破産状態であるということを現に認識していただきたい。2点目は、賛否両論がわき起こる攻めの政策立案をしていただきたい。3点目は、問題が起こったときは必ず報告していただきたい。4点目は、府庁に入ったときの初心を思い起こし、大阪のため力を尽くしていただきたい。外部からの圧力に対しては、私が盾になり、サンドバッグになる」(同)

 「自分の法律事務所のいすのほうが座りやすい。ただただ責任の重さを感じているだけです」(6日、知事のいすに座った感想を聞かれ)

 「妻にまかせっきりです。妻も喜ぶと思います」(6日、太田房江前知事との事務引き継ぎ式で、太田氏からネクタイの柄をほめられ)

 「後に『大阪維新』と呼ばれるような4年間にしたい。僕と一緒に死ぬ覚悟で頑張ってほしい。死んでください」(6日、臨時部長会議で)

 「府庁を去ってもらう。分限免職を積極的に使う。知事部局に限らず、教職員の方々にも。一般の企業では当たり前のことだと思っている」(6日、就任会見で記者に「大阪を活気づける意気込みのない職員に対する『しかるべき処分』とは」と質問され)

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